2024年3月28日
こんにちは! いわつか歯科クリニックです。
いわつか歯科クリニックに通う皆様が楽しくお食事できる様にサポートし、 友達や家族で食事を楽しんでもらえることを望んでおり、
地域の方々のお口の健康管理を安心して任せていただける、かかりつけ歯科医院として診療してまいりますので、 お口のことでお悩み事がありましたらお気軽にご予約、ご相談ください。
歯周病や虫歯で、歯を失ってしまったところはないでしょうか?
歯を失う原因の第1位は歯周病です。
抜けた場所がそのまま長い期間、放置されていると空いたスペースに周りの歯が動いてきてしまうことがあります。 さらに、歯がある方ばかりで嚙んでいると、歯にかかる力のバランスが変化して歯並び全体に影響してくる可能性もあります。
歯を失った場合はすぐに歯医者さんに相談しましょう。
歯というのは、それ単体で今の位置に並んでいるわけではありません。
唇・頬・舌の力・隣り合う・噛み合う歯からの力
・噛んだ時の力・姿勢やお口の癖による力など、
外部から加わる力のバランスが取れる位置に並んでいます。
この均衡が崩れると歯が動いてしまい、歯並びも乱れはじめます。 歯がなくなってしまった場所があるとそのスピードも加速してしまうことになるので注意が必要です。
・隣の歯が倒れる ・向かいの歯が飛び出る ・歯並び全体が乱れる
いざ、入れ歯・ブリッジ・インプラントを入れようと思っても、動いてきた歯が邪魔で入れ歯やインプラントが入れられず、 まずは歯を元の位置に戻す矯正治療が必要になってしまうことになります。
つまり、歯を補う治療を先延ばししていた為にさらなる治療が必要になってしまうわけです。 これには多くの時間と費用もかかってしまうため、様々な面でデメリットが生じることにも繋がってしまいます。
歯を失ってしまったら速やかに歯医者さんと相談して、補う治療を考えていく必要があります。
さらに、歯周病や虫歯の予防をすることも大切です。 歯が倒れてきたり、飛び出てきた場所は磨きにくくなりますので、歯周病と虫歯両方のリスクが高まります。
また、痛みや違和感のない時から、定期的に歯科に通うことで歯を失わずに済むこともあります。 歯科での指導や定期検診を受けつつ、歯の健康を維持していきましょう。
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2024年3月26日
オーラルフレイルとは、口腔(歯、歯茎、舌、唾液腺など)の機能低下や状態の悪化を指す言葉です。
これまでは口腔機能の低下に対する明確な定義がありませんでした。 そのような中で、『オーラルフレイル』という考え方が登場しました。
フレイルという状態は、人の老化の過程における、『健常』と『要介護状態』の中間であり、健康障害につながる心身の脆弱な状態であると同時に ストレスに対する予備力の低下に起因した状態です。
現在の日本では約300万人の高齢者がフレイルの状態に該当するとされています。
具体的にフレイルをの実態を把握するためには、
1,体重減少
2,疲労
3,筋力低下
4,歩行速度の低下
5,身体活動の低下
をそれぞれ評価し、このうち3つ以上の症状を有する場合に『フレイル』と判定されます。
主に高齢者に見られる症状であり、歯の欠損や咀嚼機能の低下、口臭、風味の低下、唾液の減少などが起こります。 オーラルフレイルの状態が続くと、栄養摂取やしゃべりにくくなったり、身体的・心理的・社会的な健康に悪影響を及ぼすことがあります。
・口の乾燥や歯の欠損
・口臭や舌の炎症
・嚥下困難や食事の咀嚼困難
・噛む力や飲み込む力の低下(むせ、食べこぼし)
・声の変化や以前より話しにくい
・歯周病の進行
これらの症状がある場合、オーラルフレイルの可能性があります。 ただし、これらの症状が全てオーラルフレイルによるものとは限らないため、医師や歯科医師による診断が必要です。
オーラルフレイルの検査には主に以下のようなものがあります。
1,口腔評価 口腔内の状態を評価します。 歯や歯茎の状態、顎関節の動き、嚥下機能などを観察し、異常があるかどうかをチェックします。
2,栄養状態の評価 栄養状態がオーラルフレイルの発症や進行に関与するため、栄養状態の評価も重要です。体重測定やB M Iの計算 血液検査などを行い、栄養不足や異常があるかどうかを評価します。
3,咀嚼・嚥下機能の評価 食事摂取が困難になるとオーラルフレイルが進行するため咀嚼や嚥下機能の評価が重要です。
4,問診・聴取 患者自身や身近な人からの情報収集も重要です。 食事や口腔ケアに関する問題や困難、口腔内の不快感などを聞き取り、症状や状態の把握を行いましょう。
これらの検査を総合的に行い、オーラルフレイルの診断や評価を行います。 医師、歯科医師、栄養士、言語聴覚士が協力して行われることが一般的です。
2024年3月21日
歯が痛いけど今すぐ歯医者さんに行けない・・・ そのような時、みなさんはどのように対処していますか?
もしかすると、NG行動をとってしまっている可能性も! 今回は痛みを悪化させないためにもやってはいけない行動についてお伝えしたいと思います。
どうしても気になって、痛いところを触ってしまいがちですがかえって痛い部分をより刺激してしまいます。 なるべく触らずにそってしておきましょう。
血行が良くなると血流が神経を圧迫して、痛みが増します。 歯に痛みがある方は、入浴や激しい運動・アルコールの摂取を控えるようにしましょう。
痛みを紛らわすためにタバコを吸う方もいらっしゃいますがタバコは刺激物になるため、痛みを悪化させてしまいます。 一時的に痛みを忘れられるかもしれませんが、余計にしみやすくなったり、痛くなったりするので控えましょう。
まずは「痛いところを冷やす」ことです。 ただ、患部を冷やしてしまうと痛みの部分を刺激してしまうので必ず頬側から冷やすようにしましょう。
「痛み止めを飲む」ことも問題ありません。 市販の痛み止めで大丈夫なので、どうしても我慢できないときは飲みましょう。
また虫歯などで歯に穴があき、そこに食べカスが入ることで痛みがでている場合があります。 その場合は「お口の中の清掃をする」ようにしましょう。
痛いかもしれませんが、歯ブラシでやさしく磨くもしくはうがいをしてお口の中をきれいにしてあげましょう。
応急処置をしても、痛みの原因はお口の中に残ったままです。
痛みが出たら早めに歯医者さんへ行きましょう。 早ければ早いほど、大切な歯を守ることにつながります。
2024年3月19日
皆さんはこれまで、舌に痛みを感じたことはありませんか? 今回は、舌に痛みを感じる時の原因についてお伝えしたいと思います。
虫歯になって歯に穴があいたり、被せ物の劣化や合わなくなった入れ歯を使い続けていたりすると 舌は刺激を受けて痛みを感じることがあります。
唾液の分泌量は、加齢とともに段々減っていきます。 唾液には口腔内の粘膜を保護する役割もあるため、減少することによって舌が傷つきやすくなります。
ビタミンB12、鉄、亜鉛などの栄養素が不足すると舌に炎症が起きて、表面が荒れやすくなり痛みを生じることがあります。
ビタミンB12が不足→悪性貧血
鉄が不足→鉄欠乏性貧血
亜鉛が不足→亜鉛欠乏症
舌癌の浸潤により知覚神経を刺激することもあります。
・三叉神経痛
発作性、放散性、瞬間的な痛み
・舌咽神経痛
舌根部に疼痛
どちらも神経を近くの血管が圧迫することによって起こる症状です。
舌痛症は、舌に異常がないにも関わらず、ヒリヒリ、ピリピリするような痛みが1日2時間以上で3ヶ月以上に渡って繰り返すものです。
これは、ストレスなど心因性によるものだったり、ビタミン不足、口腔内乾燥によるものであると言われています。
舌の痛みにはこれだけの原因があるため、治療法も変わってきます。
少しでも違和感を覚えたり、なにか気になることがあれば歯科医院へ行ってお話を聞いてみてください。
2024年3月14日
ドラッグストアなどを訪れると、歯周病の主な症状である歯茎の腫れや痛み、出血などの症状を抑える薬がいくつか販売されています。
しかし、このような市販薬を使用しても、根本から歯周病を完治させることはできません。
今回は、こちらの理由について解説したいと思います。
市販薬で歯周病が完治しない理由としては、その薬によって歯石を除去できないことが挙げられます。
歯周病の原因は、歯に付着したプラークや歯石に存在する歯周病菌です。
プラークに関しては、ブラッシングである程度除去することができますが、プラークが硬化した歯石については、ブラッシングで落とすことは不可能です。
こちらを除去するには、歯科クリニックでスケーリングを行わなければいけません。
もちろん、歯周病の症状を和らげる市販薬を服用しても、歯石が減少したり、除去されたりすることはなく、口内に歯周病の原因菌は残り続けるため、根本から治すことはできません。
歯周病を発症する原因としては、プラークや歯石の中に存在する歯周病菌だけでなく、免疫力が低下することも挙げられます。
最近の研究では、歯周病菌自体よりも、身体の反応の方が大きな原因になると報告されているほどです。
つまり、歯周病菌に対して過剰に反応するような方、歯周病体質である方は、歯周病になりやすく、悪化もしやすいということです。
市販薬には、身体の免疫力を向上させるようなものも存在しますが、このような体質の問題までカバーできなければ、歯周病を根本から治すのは難しいと言えます。
先ほど、歯周病の原因はプラークや歯石に潜む歯周病菌だという話をしましたが、こちらの点については、まだ解明されていないことも多いです。
つまり、歯周病菌の正体が完全に特定されておらず、歯周病菌だけを根絶する薬を開発するのは難しいということです。
また、私たち人間は、食べ物をはじめさまざまなものを体外から口の中に入れます。
このような状態では、口の中の菌を根絶することは難しく、もし市販薬で歯周病菌を殺せたとしても、またすぐに発生してしまいます。
ここまで、市販薬で歯周病が完治しない主な理由について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
世界中に感染者が存在する歯周病が市販薬で完治すれば、それは歯科業界にとっても患者さんにとっても、この上なく喜ばしいことです。
しかし、実際は複雑な要因によって引き起こされる病気であるため、今後もしばらくは治療を受けて完治を目指すことになるでしょう。
2024年3月12日
歯周病を発症すると、歯茎が腫れたり、出血したりすること、最終的に歯が抜け落ちたりすることについては、ご存知の方も多いかと思います。
しかし、そこまで認知度が高い症状でありながら、正しい歯周病予防ができているという方は多くありません。
今回は、間違った歯周病予防の方法を紹介したいと思います。
歯周病予防の基本と言えば、何と言ってもブラッシングですが、歯ブラシによるブラッシングのみを行っている方は、正しい歯周病予防を行っているとは言えません。
歯周病の原因となるプラークを少しでも多く除去するには、デンタルフロスや歯間ブラシも併用する必要があります。
これらは、歯ブラシで磨き残した部分の汚れをしっかり除去してくれます。
また、デンタルフロスと歯間ブラシ、どちらを一方のみを歯ブラシと併用している方もいかもしれませんが、両方併用しなければ、高いプラークの除去効果は得られません。
歯周病予防の方法としては、たくさんの栄養を摂取することも挙げられます。
また、少しでも多くの栄養素を摂取しようと考え、野菜ばかり食べているという方もいるかと思いますが、こちらは間違った予防法です。
確かに、ピーマンやホウレンソウなどには免疫向上作用、ゴボウやレタスには歯の清掃作用などがありますが、大事なのは野菜ばかり摂取するのではなく、多くの食材をバランス良く摂取することです。
例えば、歯槽骨を強化するために乳製品を摂取したり、細菌の力を弱くするために緑茶を摂取したりすることも大切です。
歯磨き粉の中には、研磨剤が含まれている製品もあります。
歯周病予防をしようとする方の中には、研磨剤入りの方がしっかりプラークを落とせそうなことから、このような歯磨き粉を使用してゴシゴシとブラッシングをしている方もいるかと思いますが、実は歯周病予防の観点でいうと、こちらはあまり好ましくない行動です。
特に、すでに歯周病の症状が出始めている場合、象牙質という歯の内部のやわらかい部分が露出するため、研磨剤入りの歯磨き粉で磨くと、こちらを削ってしまう可能性があります。
ここまで、間違った歯周病予防の方法を3つほど紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
軽度の歯周病であれば、正しいブラッシングや食生活の改善、歯科クリニックでの歯石取りなどにより、ある程度改善されます。
しかし、なかなか症状が改善されないという方は、上記のような好ましくない行動を取っている可能性があるため、注意してください。
2024年3月7日
地域の方々のお口の健康管理を安心して任せていただける、かかりつけ歯科医院として診療してまいりますので、お口のことでお悩み事がありましたらお気軽にご予約、ご相談ください。
妊娠中に歯科治療は受けられないと考えている方も多いかもしれませんが、実際は安定期であれば、最低限の治療を行える可能性があります。
ただし、ホワイトニングについては、たとえ安定期であってもデメリットがあるため、おすすめできません。
今回は、妊娠中にホワイトニングをしない方が良い理由をお伝えします。
歯科クリニックで使用されるホワイトニング剤には、過酸化水素や過酸化尿素などが含まれています。
これらの過酸化物は、胎児への影響が明確ではなく、出生時に何かしらの害を与える原因にもなりかねないため、妊娠中はホワイトニングを控えるべきとされています。
また、妊娠中だけでなく、授乳中も薬剤が影響を与える可能性があるため、産後のホワイトニングについても、慎重に行わなければいけません。
妊娠中の女性は、女性ホルモンの乱れから、口内環境が悪化しやすいです。
その結果、虫歯や歯周病を発症したり、症状が悪化したりすることもあります。
また、口内にトラブルが起きている状態でホワイトニングをすると、知覚過敏などまた別のトラブルを引き起こす可能性もあります。
そのため、口内の健康を保つためにも、妊娠中はホワイトニングを避けるべきだと言えます。
妊娠中は、母子ともに悪影響が懸念されるため、ホワイトニングを受けるべきではありませんが、以下のようなケアについては、基本的に問題ありません。
・ホワイトニング歯磨き粉の使用 ・歯のクリーニング
ホワイトニング歯磨き粉には、過酸化水素や過酸化尿素が含まれていないため、妊娠中や授乳中に使用しても大丈夫です。
しかし、市販の歯磨き粉は、主に歯の表面のステインを除去するものであるため、根本的な漂白効果はありません。
また、歯科クリニックでは、PMTCなどの歯のクリーニングを行っていることもありますが、こちらも妊娠中に受けることが可能です。
歯のクリーニングでは、自身では落としにくいプラークや歯石、ステインなどを除去してもらうことができ、歯周病予防の効果も期待できます。
ここまで、妊娠中にホワイトニングをしない方が良い理由を中心に解説してきました。
ホワイトニングは、決して危険な治療ではありません。
どの歯科クリニックにおいても、安全性を最大限考慮して行われますが、胎児への悪影響や、妊婦さんの口内環境の悪化は見過ごせないデメリットであり、もし歯を白くしたいのであれば、別の治療法を検討すべきだと言えます。
2024年3月5日
歯科クリニックでホワイトニングを受けようとする方の中には、通院して受けるオフィスホワイトニング、自宅で行うホームホワイトニングのどちらを受けようか、迷っている方もいるでしょう。
今回は、これら両方を組み合わせたデュアルホワイトニングのメリットについてお伝えします。
デュアルホワイトニングは、即効性のあるオフィスホワイトニングと、持続性に優れたホームホワイトニングを組み合わせる方法です。
そのため、短時間で歯を白くできるというメリットがあります。
それぞれのホワイトニングを単体で行うより、歯の白さをすぐに実現できるため、例えばブライダルホワイトニングなど、特定のイベントに合わせて早めに歯を白くしたい方には向いています。
オフィスホワイトニングは、歯の表面の構造を変化させ、光を乱反射させることで歯を白くします。
こちらは、即効性があるものの、歯の透明度が失われやすいという欠点があります。
また、ホームホワイトニングは、低濃度の薬剤でじっくり時間をかけ、歯の表面を漂白する方法です。
即効性はありませんが、自然で透明感のある歯にすることが可能です。
そして、デュアルホワイトニングは、単純に2種類のホワイトニングを併用することから、ホワイトニング効果が得られやすく、満足のいく白さを実現できる可能性が高いです。
仕上がりについても、天然歯に近い自然な仕上がりになることが予想されます。
デュアルホワイトニングは、即効性と高いホワイトニング効果が魅力ですが、2種類のホワイトニングを行うことから、当然コストはかかりやすくなります。
また、ホワイトニング効果は高いですが、その分薬剤を使用する量や頻度は増えるため、どうしてもいずれかのホワイトニングを行う場合よりも、歯の違和感や痛みが出やすくなります。
その他、通院によるホワイトニングと自宅でのホワイトニングで、かなりの時間を確保しなければいけないというのもデメリットです。
ここまで、デュアルホワイトニングのメリットを中心に解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
オフィスホワイトニング、ホームホワイトニングにおける両方の良さを実感したいという方は、デュアルホワイトニングがおすすめです。
ただし、金銭面などに問題がある方は、コストを抑えながらもある程度白さを実感できる方法について、歯科クリニックに相談してみましょう。
2024年2月29日
歯科クリニックで虫歯を治療する場合、基本的に1日で完了することはありません。
少なくとも、2~3回は通わなければ完治しないことが多いですが、「なぜ1日で終わらせてくれないのか?」と疑問を抱く方もいるでしょう。
今回は、虫歯治療に時間がかかる主な理由についてお伝えしたいと思います。
例えば、風邪などの症状であれば、クリニックで薬を処方してもらい、安静にすることで症状が改善するケースが多いです。
そのため、基本的には1回通院するだけで済みます。
一方、虫歯の治療には、歯を大きく削った後に根管治療をしたり、詰め物や被せ物を装着したりと、必要な治療が多く、重症度が高ければ高いほど、こちらの手順は増えてきます。
もちろん、軽度であれば治療自体は1日で終わることもありますが、その他の処置が必要なケースが多いことから、どうしてもトータルの治療期間は長くなってしまいます。
歯科クリニックで虫歯治療を受ける場合、患者さんはある程度の時間、口を大きく開けておかなければいけませんし、場合によっては長い間痛みを感じることもあります。
また、何本も虫歯があるからといって、それらを一気に削ってしまうと、食事にも大きな影響を与えます。
このように、患者さんの負担が大きくならないためにも、虫歯治療は1日で完結させず、複数回に分けて少しずつ段階を踏んでいく必要があります。
虫歯の治療に時間がかかる理由としては、保険診療のルールがあることも挙げられます。
歯科クリニックで行われる虫歯治療の多くは保険診療で行われますが、こちらには細かいルールがあり、1回の通院で可能な治療には限りがあります。
保健診療は、日本国民に対し平等に医療を提供するためのものであり、一人に治療が集中しすぎると、他の患者さんの治療の機会が無くなってしまうため、歯科クリニックは何度かに分けて虫歯治療を行わなければいけません。
ちなみに、自由診療であれば、上記のような制限がないため、ある程度虫歯治療は早く終わりますが、その分患者さんの身体や治療費の負担は大きくなってしまいます。
ここまで、虫歯治療に時間がかかる主な理由についてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか?
仕事などが忙しく、なかなか通院の時間を確保できない方は、「なるべく早く終わらせてほしい」と思うかもしれませんが、虫歯治療の仕組み上、そのような要望に応えるのは簡単ではありません。
そのため、少しでも時間があれば通院し、早めに治療を完了させるのがおすすめです。
2024年2月27日
顎関節症の具体的な症状としては、顎が思い通りに動かず、食べ物が噛みにくいことや、顎を動かしたときに音が鳴ることなどが挙げられますが、こちらは発音を悪くする原因にもなります。
今回は、顎関節症による発音への悪影響についてお伝えしたいと思います。
人が声を発するときは、まず肺から息を出し、声帯を震わせ、共鳴や発音という段階を踏みます。
しかし、顎関節症を発症すると、顎や首の筋肉の緊張が強くなってしまい、このような正しい発音の動きができなくなります。
また、このような状態で無理やり声を出そうとしても、喉が窮屈になり、自身が思っているほど声が出ず、相手に届きにくくなることがあります。
具体的には、遠くにいるような声、こもった声に聞こえるケースが多く、こちらが原因で何度も言ったことを聞き返されることも考えられます。
顎関節症の症状としては、咀嚼がしにくくなることや、顎を動かしたときの異音などが挙げられますが、重度の場合は開口障害も伴うことがあります。
こちらは、うまく口を開けられないという症状であり、ひどければ指がやっと2本入るほどしか開けることができない場合もあります。
また、口の開閉と発音は、密接に関わっています。
例えば、サ行やタ行などは、きちんと口を開けなければ発音できないケースが多く、重度の顎関節症の方は苦手とするケースが多いです。
特に、元々あまり滑舌が良くないという方は、顎関節症になることで、より発音が大変になる可能性が高いです。
先ほど、顎関節症の方は、自身の声が相手に届きにくく、何度も言ったことを聞き返されるという話をしました。
こちらが原因で、少しずつ喉の負担が大きくなり、次第には傷めてしまうことも考えられます。
また、顎関節症の方は、自身の声が伝わりにくいと自覚している場合、無意識に大きめの声を発しやすくなります。
こちらも、喉が痛む原因の一つです。
ちなみに、このような声の出し方を続けていると、声が枯れてしまい、いつの間にか地声がハスキーボイスになってしまう可能性もあります。
ここまで、顎関節症による発音への悪影響について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
うまく食事が摂れなかったり、顎の痛みが出てしまったりすることは大きなストレスですが、日常会話に影響が出ることもまた、大きなストレスにつながります。
そのため、顎の異変を感じた方は、一度歯科クリニックに相談し、口腔外科治療を受けることも検討しなければいけません。