2024年1月31日
こんにちは! いわつか歯科クリニックです。
予防歯科では、歯のクリーニングである「PMTC」を行います。 歯を白くするホワイトニングと混同されている方も多いようですので、今回はそんな歯のクリーニングについてお伝えしたいと思います。
機械的な歯のお掃除
PMTCは、日本語に訳すと「専門家による機械的な歯のお掃除」です。
普段は歯を削るために用いるハンドピースに、専用のブラシを装着して歯面を磨きます。
歯磨きの専門家である歯科衛生士が1歯1歯ていねいに磨き上げるので、施術後は歯面がツルツル、ピカピカになりますよね。
歯が持つ本来の白さを取り戻せることもあり、ホワイトニングと混同されがちです。
ただし、「漂白処置は行いません」のでご安心ください。
歯のクリーニングの予防効果として、ぜひとも知っておいていただきたいのが「バイオフィルム」や「ステイン」の除去です。
これらは歯ブラシによるブラッシングでは落とすことができない汚れです。
しかも、「むし歯菌や歯周病菌の温床」ともなるものなので、定期的に取り除く必要があります。
その上で、歯のクリーニングを定期的に受けることは極めて有益といえるのです。
一度ピカピカに磨き上げたものというのは、それ以降も汚れがつかないように心がけるものです。
例えば、浴室やキッチンなどをきれいにお掃除したあとをイメージしてください。
多くの人は、再び汚れがつかないよう、日々努力されることかと思います。
つまり、予防歯科で歯のクリーニングを受けると、「口腔ケアのモチベーションも向上する」という効果が見込めます。
むし歯や歯周病を予防する上で最も重要なのは、セルフケアである「毎日ブラッシング」なので、口腔ケアへのモチベーションが上がることはとても重要といえます。
このように、予防歯科のクリーニングには、ブラッシングでは落とせない汚れを除去できるという直接的な効果と、口腔ケアへのモチベーションアップという間接的な効果も見込めます。
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2024年1月30日
子どもの健やかな成長には、きれいな歯並びが大切です。しかし、虫歯や歯並びの問題は子供たちにとって一般的な課題です。こうした問題は早期に対処することで、将来の歯と口の健康を守ることができます。
子供時代は歯並びの発達にとって特に重要な時期です。なぜなら、この時期に歯や顎の成長が進行し、その後の歯並びに大きな影響を及ぼすためです。正しい歯並びは、健康な噛み合わせや適切な発音、美しい笑顔を形成する上で不可欠です。以下に、子供時代の歯並びの影響について詳しく説明します。
子供時代の歯並びが乱れると、噛み合わせに問題が生じる可能性があります。正しく噛むことが難しい場合、食べ物を十分に咀嚼することができず、栄養の吸収が不十分になる可能性があります。これによって、成長に必要な栄養素が不足し、身体の健全な成長と発達に影響を及ぼすことがあります。
歯並びの乱れがあると、正しい発音が難しくなる場合があります。特に歯並びが原因で舌や唇の運動が妨げられると、発音に関する問題が生じることがあります。これはコミュニケーションにおいても重要であり、子供の言語発達に影響を及ぼす可能性があります。
子供時代は社会的な交流が盛んな時期です。歯並びの問題がある場合、子供たちは自分を抑えたり、自己意識を持つことが難しくなることがあります。笑顔を隠したり、人前で話すことを避けたりすることで、自信が低下する可能性があります。このような経験は、子供たちの自己評価や社会的なつながりに影響を及ぼすことがあります。
子供時代の歯並びの問題に早期に対処することは、将来の歯と口の健康を守るために非常に重要です。以下に、早期治療のメリットについて詳しく説明します。
子供は成長段階にあるため、歯並びを整えるための歯の移動が比較的容易です。顎の成長が進行しているこの時期に治療を行うことで、歯や顎の形状を適切に調整しやすくなります。これにより、将来の歯並びの問題を予防し、より効果的な治療が可能となります。
2024年1月25日
いわつか歯科クリニックに通う皆様が楽しくお食事できる様にサポートし、 友達や家族で食事を楽しんでもらえることを望んでおり、
地域の方々のお口の健康管理を安心して任せていただける、かかりつけ歯科医院として診療してまいりますので、お口のことでお悩み事がありましたらお気軽にご予約、ご相談ください。
歯ブラシの硬さは、「硬い」「普通」「柔らかい」の3種類が一般的ですが、皆さんは、どういう基準でブラシの硬さを選んでいますか? 普段何気なく使っている歯ブラシの毛の硬さにも、それぞれメリット・デメリットがあります。今回は、ブラシの硬さによる違いについてお伝えしたいと思います。
力強く歯磨きをすると出血する可能性があるため、この歯ブラシを使う場合には、力を入れすぎないように使用しましょう。 歯を磨く力が弱い方は、硬い歯ブラシを使うのも1つの手段と言えます。
硬い歯ブラシは、しっかりと磨けるため汚れを落とす効果が高いと言われています。また、歯のぬめりなども取り除けるため、磨き終わりにスッキリとした感じが強いです。 ご自身の歯肉に厚みがあり出血しない方は、この歯ブラシを好んで使う傾向があります。
次に、硬さ普通の歯ブラシについてです。名前のイメージのとおりに万人にとって使いやすい規格となっており、歯ブラシ選びに悩んでいる方はまずは「普通」と言われる硬さを試してから、「硬め」「柔らかめ」を検討するのも良いでしょう。
デメリットは、硬い歯ブラシと比べて少しだけ耐久性が劣るというものです。メリットは、歯と歯茎の境目や、歯と歯の間にアプローチがしやすいこと、子どもから大人まで扱いやすいということが言えます。
最後に柔らかい歯ブラシについてです。柔らかい歯ブラシは、刺激が少ないため優しく歯を磨けるため、歯や歯茎を傷つけにくくなっています。また、細かいところまで毛先が届きやすくなっているのが特徴的です。しかし、汚れを落とす効果は低くなってしまうため、丁寧に歯を磨く必要があります。
歯ブラシの硬さを考える前に、まずは歯茎の状態を確認することが大切です。 歯ブラシの硬さはあくまでも、あなたの歯茎の状態や虫歯予防、歯周病予防などのケアの目的に合わせて選ぶと良いでしょう。自分に合っている歯ブラシを使うと、歯磨きの効率が上がり、歯や歯茎も健康な状態になります。
2024年1月23日
学校や会社などで、毎日忙しい生活を送っていると、多少の不調は我慢してしまう人が大半かと思います。 これらの症状が一過性のものであれば、我慢しても大きな問題とはならないのですが、むし歯に関しては例外です。 なぜなら、痛みを我慢すればするほど、病態が悪化していく一方だからです。
私たちの歯の外側を覆っているのは、エナメル質です。 人体で最も硬い組織として有名ですが、酸に対しては弱い性質を持っています。 また、神経が分布していないので、むし歯で溶かされても痛みを感じることはありません。
つまり、痛みが生じている時点で、むし歯は象牙質、あるいは歯の神経にまで達しているといえるのです。
風邪によって頭痛や腹痛が生じているのであれば、我慢することで自然に治ることもあります。 私たちの体には、風邪の菌やウイルスと戦う免疫システムが存在するからです。 実際、風邪の時に飲む薬というのは、発熱や頭痛を抑えるものであって、病気自体を根本的に治すものではありませんよね。 一方、歯に感染を起こしたむし歯菌は、免疫システムによって排除することは困難です。 放置すればするほど、重症化するのはそのためです。
むし歯というのは、痛みによって自覚することが多いですが、その前の段階でもいくつかの症状が現れます。 それは歯の表面に白濁が生じたり、エナメル質に小さな穴が開いたりするような症状です。 これらを自覚した時点で治療を受けると、失う歯質の量も少なくて済みます。 初期のむし歯であれば、削らずにフッ素を塗布するだけで良い場合もあるのです。
むし歯で痛みを感じたら、できるだけ早めに歯科医院へ行きましょう 放置することでむし歯が治ることはありません 可能であれば、エナメル質の白濁や穴を自覚した時点で歯科医院を受診しましょう。]
2024年1月18日
歯が白くて美しい人は、第一印象や笑顔まで美しく見えることがあります。 その一方で、歯が黄ばんでいると自信が持てないという人もいるでしょうし、他人に清潔なイメージを与えることが難しいこともあるでしょう。
〇ステインの沈着 コーヒー、紅茶、ワイン、チョコレート、ぶどうジュースなど、タンニンやカテキン、ポリフェノールが多く含まれる食べ物や飲み物を習慣的に摂取している場合、ステインが歯に定着しやすくなります。 ステインが歯のエナメル質と結びつくことで、黄ばみや汚れの原因になります。 また、タバコに含まれるタールも歯の黄ばみや変色の原因となります。
〇歯のミネラルが溶ける 食べ物や飲み物に含まれる糖分によりミュータンス菌が増え、歯のミネラルが溶け出すことで歯が黄ばむこともあります。 多くの場合、ミネラルが溶け出しても唾液中に含まれる成分を元に再石灰化が起きて黄ばみを防いでくれますが、糖分の多い食事ばかりしていると再石灰化が追い付かず、黄ばんでしまうことがあります。
〇加齢歯 年齢を重ねるにつれ、歯の象牙質が濃くなっていくことが考えられます。 象牙質はエナメル質より更に内側にある部分ですが、色が透けて見えることで黄ばんでいるように見えることがあります。 象牙質は加齢と共に茶色く変化しやすく、エナメル質を通して全体を見た時に黄色や茶色に見えてしまうのです。
黄ばみの原因と歯が白くなるメカニズムを知っておけば、ホワイトニング治療への理解がより深まります。
〇過酸化物を含んでいるから ホワイトニング治療をする際、一般的には過酸化水素や過酸化尿素など過酸化物を含んだ薬剤が使用されます。 過酸化物は唾液に含まれる酵素による分解で歯の象牙質を白くする効果がありますので、エナメル質を通して白くなった象牙質の色が見え、黄ばみの減少効果が期待できます。
〇ポリリン酸を含んでいるから ポリリン酸を含んだ薬剤を使用することにより、歯の表面に定着した汚れや着色を浮かせます。ブラッシングや歯間ブラシなど日常的なデンタルケアだけでは取りきれない汚れを除去できますので、特に汚れが原因の変色に効果が見られます。
〇色素を分解できるから 専用の薬剤を使うことで、歯に沈着した色素を分解できます。 化学反応を起こし、歯の色素を減らすことで、治療前より白く綺麗に見えるようになります。
歯が黄ばむ原因は、食事やタバコなど生活習慣を見直すことで改善しやすいものもある一方、食べ物や飲み物でしつこくこびりついてしまった色素や、加齢による黄ばみはホームケアのみで取り除くことはなかなか難しく、ホワイトニング専用の薬剤を使用しないと効果が見られないこともあります。 虫歯や神経の壊死などの口腔トラブルが隠れている場合もありますので、歯科医院でチェックしながら白く美しい歯を手に入れられるようにしましょう。
2024年1月16日
成長期の子どもを持つ親御さんは、普段、お子さんにどのようなおやつをあげていますか? 本来、食事だけでは補うことができない栄養を摂取するという役割がおやつにはあります。 しかし、子どもに自由におやつを選ばせてばかりいると甘いものばかりを選んでしまうという問題もあります。 ただ「どのようなおやつをあげれば良いのかわからない」という方のために、今回は成長期の子どもにもっとも適したおやつ「小魚」についてご紹介します。
成長期の子どもに必要な栄養素として必ず挙げられる「カルシウム」「亜鉛」「マグネシウム」「タンパク質」。 この4つはどれも大切な栄養素ですが、その中でも骨や歯を作るために特に重要とされているのがカルシウムです。 成長期とは、心身の成長だけではなく歯の密度や骨の量を決める大事な時期になります。 また、カルシウムの摂取が骨や歯に良い効果をもたらすのは子どもの頃だけであり、大人になってから慌ててカルシウムを摂取したとしても、あまり効果は期待できません。
1歳~19歳の子どものカルシウム摂取量の平均値は、どの年齢を見ても必要摂取量を下回っています。 そこで成長期の子どものカルシウム不足を補うために、おやつが推奨されているというわけです。中でもおすすめのおやつが「小魚」です。 小魚のメリットはカルシウムが豊富に含まれていることです。そして、しっかり噛む必要があるため、自然と顎の運動にもなります。さらに、噛むことで唾液が出やすくなり、自然と口内を清潔に保つことができるというメリットもあります。
健康的で丈夫な歯づくりに役立つ小魚。しかし、おやつをあげる際のルールは他のお菓子と一緒です。おやつの時間をしっかり決め、食べた後は歯磨きを習慣づけてください。小魚のおやつだから、いつでも食べて良いという訳ではありません。 また、丈夫な歯を作るためには、カルシウムの摂取だけでなく、歯磨きの状況や歯の生え具合など総合的にチェックしておくことが重要です。子どもが幼いうちは、親御さんによる歯磨きチェックも大切ですが、何歳であっても信頼できる歯科で定期検診を受けましょう。
2024年1月11日
歯磨きは歯と歯茎の健康を保つ上で欠かせないものですが、やり方によっては逆に悪影響を及ぼすこともあります。
歯磨きを頑張っていて、虫歯もないのに歯が痛い、歯がしみるという人は、ひょっとしたら歯磨きの仕方に問題があるのかもしれません。
歯についた汚れは力を入れなくても落ちます。
もし、力を入れてゴシゴシやっているならば、それは歯や歯茎を傷つけるだけになってしまいます。
歯ブラシの毛先が1ヶ月もしないで開いてしまう、という方は力の入れすぎだと考えて良いでしょう。
やわらかめの歯ブラシだと物足りなく感じる人もいるかもしれません。
しかし、やわらかめでもちゃんと汚れは落ちます。
もし硬めの歯ブラシを使っているならば、歯や歯茎を傷つけてしまっている可能性があります。
歯磨きを丁寧にやる人は歯磨きの時間が長くなる傾向がありますが、これもやり過ぎはダメージを与えるだけになってしまいます。
もし5分以上磨いている場合には磨き過ぎかもしれません。
歯磨きによって歯茎がダメージを受けると、歯茎が下がってしまいます。
そうすると、歯が以前よりも長くなったように見えます。
歯茎が下がると、歯根が露出して冷たいものがしみたり、歯ブラシが当たると痛みを感じたりします。
歯磨きにより歯茎がダメージを受けることで歯茎が傷つき、出血しやすくなります。
また、傷口が痛みを引き起こします。
歯の表面にあるエナメル質は硬い組織ですが、長い間オーバーブラッシングが続くと、エナメル質が削れて内部にある黄色い象牙質の色が透けて見えるようになります。
歯や歯茎も生体組織ですから、過剰なブラッシングはそれ自体がダメージとなり、痛みやさまざまな不快症状の原因となります。
もし磨き過ぎかな?と感じる人は、これまでよりも歯磨きを控えめにしてみると良いかもしれません。
2024年1月9日
硬い食べ物やお箸、フォークなどが当たった時はもちろん、自分では思い当たる出来事がないにもかかわらず、唇の横が切れてしまう場合もあるかもしれません。
今回はその原因と予防方法についてお伝えしたいと思います。
唇の両端、上唇と下唇とが繋がる部分を口角(こうかく)と言いますが、そこに炎症が起きるものを口角炎と言います。
切れて出血してかさぶたになったり、口を開けるときに痛みを感じるため、大きく口を開くことができなくなります。
ほかに唇が切れてしまう原因として考えられるものは、口唇炎や口内炎、口唇ヘルペスなどが挙げられます。
(1)唇の乾燥
空気が乾燥する季節になると、外気にさらされる唇は乾燥しやすくなります。
冬は唇がよく乾く、と感じる方も多いのではないでしょうか。
唇が乾燥すると口角炎になりやすいので注意が必要です。
唇を舐めても、余計に乾燥してしまうことになりますので、癖になっている方は気をつけてください。
(2)免疫力の低下
ストレスや疲労などにより免疫力が低下すると、カンジダ菌というカビが繁殖しやすくなります。
そうした状態が長時間続くと、カンジダ菌の感染により口角炎が起きやすくなり、口角が赤くなったり切れやすくなります。
(3)ビタミンの不足
ビタミンB2、B6などの栄養素は、皮膚や粘膜を正常に保つ働きがあります。
…などの理由によりビタミンが不足してしまうと、口角炎ができやすくなります。
(1)口角など口の周りを清潔に保つ
まずできることは、口角を清潔に保つことです。
肌が弱いなど、洗顔フォームなどを使って顔を洗う際には、口角のあたりもしっかり洗って、清潔に保つようにしましょう。
(2)しっかりと保湿すること
洗顔の後や、屋外で過ごす時は、口角も乾燥しやすくなります。
保湿クリームもしっかりと塗って、乾燥から守るようにしましょう。
(3)栄養バランスのよい食事を心がける
食事に好き嫌いのある方も、食べられる中でできるだけバランスよく食事することを心がけましょう。
できれば野菜をしっかり摂取したいものです。
また、マルチビタミン剤などのサプリメントを併用することも1案です。
もし口角炎になってしまったら、まずは口角のあたりを清潔にして、保湿することを心がけてください。
せっけんや洗顔フォームを使って洗っても構いませんし、痛くてしみるという場合は、温かいぬるま湯だけで洗顔しても構いません。
また、食事も酸味などの刺激物を減らす、もしくは避けるようにして、口角を安静に保ちましょう。
数日様子を見て、改善しない、悪化するという場合は、近くの歯科医院や皮膚科を受診して相談しましょう。
2023年12月28日
12月28日午後から1月4日まで休診させていただきます。
ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いいたします。
よいお年をお迎えください。
2023年12月26日
歯が汚れたり歯に色がついたりすることは、とても嫌なことですよね。 歯医者に行けばきれいにしてくれることは分かっていても、自宅でできる方法があれば、まずはそれから試したいところです。
歯の着色のことをステインといいます。それで着色を落とすことをステインケアと呼ぶことがあります。 ドラッグストアで歯の着色落とし製品を探すときは、ステインという言葉を探すといいでしょう。
歯の汚れや着色が歯垢のせいだった場合、使う歯ブラシは普通に売っているもので大丈夫です。 歯ブラシの毛は、細め太め、硬め軟らかめ、毛の量が多め少なめ、と様々なタイプがあります。自身の歯にフィットするものを選びましょう。 歯間ブラシやデンタルフロスを使っていない方は、この機会にぜひ使ってみてください。歯と歯の間の歯垢もしっかり落とすことができます。 さらに、歯磨きの頻度も増やしてください。朝食後、昼食後、夕食後に加えて、夕食後の歯ブラシと就寝までの時間が長くなってしまったら、寝る前にもうひと磨きしてもよいでしょう。
ステイン対策のための歯ブラシは、特殊な加工が施されています。 ステイン用歯ブラシの毛は、軟らかさとしっかりさが備わっていなければなりません。毛の表面を軟らかくすることで、汚れやペリクル(歯の表面)にぺったりと着くことができます。ぺったりと付着させたら、今度はそれを力強く引きずらなければなりません。そのためには、毛にしっかり感が必要になるのです。 そこで、ステイン用歯ブラシの毛は、芯をしっかりした素材でつくり、その芯を軟らかい素材で覆っているのです。 さらに毛の形状も重要で、円より四角のほうが着色落としに向いています。毛の形状が円形だと歯の表面に対して点で接することになりますが、四角い形の毛であれば線で歯に接触するのでひとかきで落とせる汚れが増えるのです。 また、ステイン用歯ブラシの毛先は、わざと尖らせていません。一般的な歯ブラシは、歯と歯茎の間に届かせたいので細く尖っているのですが、それでは歯の表面の汚れが落としにくくなるからです。
歯の着色汚れを気にするあまり、ブラッシングしすぎる方もいます。何事も「過ぎたるは猶及ばざるが如し」ですので、かえって悪影響を及ぼす可能性もあります。 ステイン対策しすぎによる弊害は、象牙質知覚過敏です。歯の表面のエナメル質を磨きすぎると、エナメル質の下の象牙質に刺激が伝わりやすくなってしまうことがあります。 象牙質は歯の神経と接触しているので、象牙質への刺激は痛みに変わりやすいのです。 もし「いくら磨いても着色が落ちないので、さらに磨いてしまう」という気持ちになってしまったら、自宅でのセルフケアを中断して、ホワイトニングを行っている歯科クリニックに相談したほうがいいでしょう。